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白鳥山―海に向かって大滑降

2019.03.18 Monday

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 白鳥山

 

北陸方面の雪は例年並みらしいとのことで、2年ぶりに白鳥山(1287m)までゆくことに。

 

新潟と富山の県境にあるこの山は、標高が低いものの雪が豊富で、山麓には旧北陸道の上路(あげろ)という古い集落があり、隠居が好きな「山スキーの山」だ。

 

山名の由来は、おそらく海上から見えるこの雪山が、羽を広げた美しい白鳥に見えることからだろう。

 

メンバーは、老年の隠居と山岳会の中年男性2名、壮年男性1名。

 

3月はじめ、早朝に高山を出て富山で北陸自動車道に乗り、朝日ICから国道8号線を県境の境川まで。

 

境川沿いにも全然雪がなく心配になったが、上路川沿いに入ると途中から現れ、最奥の上路集落にはまだ多くの雪が残っていた。

 

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いつもの駐車場所の集落上部にはすでに2台の車が停まって、出発準備をしていた。

 

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一昨年来たのは319日だったが周辺の雪は消えていて、雪がない部分をだいぶ歩いたが、今年はまだ大丈夫だった。

 

この山は遅くまで上部に膨大な量の雪があるが、標高200mの集落は消え方が早く、入山時期の選定が難しい。

 

神社に安全祈願をしてから裏の南西尾根に取り付く。

 

部分的に消えてはいたが雪面はつながっており、シール登高ができた。

 

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ところが昨日降った雨で雪面が凍っていてシール歩行が難しく、滑落者も出る始末。

 

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Tさんが滑落した時にストックのリングが紛失したので、木の枝と針金で作る。

 

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森林帯を抜けると尾根は次第にゆるやかになって、左前方に小屋がある白鳥山が見えだす。

 

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クラスト状態は変わらず、雪面はカチカチ。

 

急な斜面ではスキーを脱いで担ぎ、キックステップで登らねばならなかった。

 

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途中の滑落やスキーの脱着で時間を食ってしまい、いつもは4時間足らずで登れるところが6時間半もかかってしまった。

 

頂上から白馬方面の眺望を楽しむ。

 

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ご存知のとおりこの白鳥山は、日本海の親不知から朝日岳を結ぶ飛騨山脈最北部の縦走路=栂海(つがみ)新道上にある山。

 

1966年に、地元の「さわがに山岳会」が6年の歳月をかけて朝日岳以北を拓いた道だ。

 

隠居は10以上年前に単独テント泊で、白馬雪渓から白馬岳、雪倉岳、朝日岳、そしてこの白鳥山を通って親不知まで縦走したことがあるが、花の多い、人に会わない、まったく静かなコースだった。

 

小屋の裏で少し休んだあと滑降に移るが、午後になっても凍結がゆるまず、下部までエッジを立てガリガリ言わせての下降となる。

 

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しかし日本海に向かっての滑降は爽快そのものだった。

 

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 日本海に向かって

 

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 下りも雪が硬く、転倒者続出 ストックが折れた人も

 

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 ♪夕日はあかあかシュプール染めて♪の時刻になってしまった

 

最下部で左に入ってしまい、雪がない斜面をスキーを担いで歩く場面もあった。

 

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集落はまだ各戸とも厳重な雪囲いがしてあって、冬の厳しさが偲ばれた。

 

ひっそりとしていて人影はなく、人が住んでいない家も多かった。

 

前回も書いたが、この上路の山々は能「山姥(やまんば)」の舞台で、山姥伝説にまつわる山姥神社、山姥ノ洞などがある。

 

昔は北陸道がこの集落を通って親不知へ抜けており、宿場でもあったようだ。

 

昔習った謡本を開いて見てみると、世阿弥作のこの曲は、確かに場所が越後国西頸城郡上路山になっている。

 

能「山姥」は、百萬山姥とよばれる遊女が善光寺参りの途中境川から上路の山にさしかかり、日が暮れて山中の庵に泊めてもらったところ、その庵の主が本当の恐ろしい山姥で、山姥の曲舞を舞って見せたという話しだ。

 

輪廻を離れず妄執が積もった山姥には、花を尋ね、月を求め、雪に興じて山から山を歩きまわる「山廻(めぐ)り」という習性がある。

 

山姥は一面では山の精、山の女神の性格もあるといわれ、世阿弥が持っていた大乗的世界観の善悪の不二、邪正一如がこの能のテーマになっている。

 

山姥同様、いっこうに妄執がなくならない飛騨の山爺の「山廻り」も止むところをしらない。

 

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