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山岳資料館が開館

2019.04.15 Monday

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4月になっても天候が不順でなかなか山スキーに出かけられないが、この先スキー以外の山行計画も入っていて、スキーはしばらく中断だ。

 

さてあまり知られていないが、高山市の郊外に「山岳資料館」なるものがあり、不肖隠居が展示を担当している。

 

冬期間休館していたが春になって開館したので、紹介したい。

 

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 構内にはいつの間にか地蔵様などが集まってきておられる

 

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 いつも新しい「よだれかけ」をしてござるが

 どなたが替えられるのかわかなない

 

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大町市の山岳博物館にはとうてい及ばない小さい規模だが、展示物は登山、スキー用具をはじめ、飛騨山脈飛騨側の動植物、気象、岩石、登山史関係など多岐にわたる。

 

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この建物は明治36年、当時の大野郡灘村(現高山市桐生町)に建てられた元高山測候所。

 

昭和45年の測候所建て替え時に市街地の南西、松倉山の山麓にある「飛騨民俗村」の一角、飛騨山脈が望める場所へ移された。

 

当初犬山の明治村へ移築の話があったこの建物は、民俗村で唯一の洋風建築で、平成12年、特色ある近代建築として文化庁の「登録有形文化財」に登録された。

 

昭和4611月1日、飛騨山岳会や市民の協力でこの「山岳資料館」が開館。その後飛騨山岳会が展示品の管理を受け持っている。

 

特筆すべき展示品を紹介すると、まず古いスキー。

 

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明治44年(1911)1月、オーストリアのフオン・レルヒ陸軍少佐が高田師団へ一本杖スキーを紹介し、その後すぐ北海道へ伝わったことはご存知の通りであるが、この時北大に在学していた高山の造り酒屋の二木長右衛門(のちに飛騨山岳会長)が習得し、大正2年(1913)にスキー術を持ち帰って旧制斐太中学へ伝えた。(北大へは、レルヒ少佐来日の2年前にスイス人のドイツ語教師ハンス・コーラが伝えたともいわれる。)

 

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 昭和9年の乗鞍岳スキー登山

 

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このように飛騨へは早い時期にスキーが伝わり、道具ははじめ新潟の高田製のものを買っていたが、その後地元にも板メーカーが誕生した。

 

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主にこの時期のスキーが展示してあるが、スキーが高価だったため、木を削った手製のものもある。子供用もあるが、おそらく親が子のために丹精して作ったものであろう。

 

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次に珍しいのが飛騨産のピッケル。

 

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大正期に飛騨の岳人が鍛冶屋に外国製を見せて作らせたものらしいが、そのうちの一本は「飛騨」の銘があり、姿が美しく、ウッドピッケルを研究している方からの問い合わせもある。

 

小さいほうは一時は量産され、市内で売られていたことがわかった。

 

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あとは登山史コーナーには宗教登山の関係も若干展示があるが、貴重なものは江戸期に播隆よりも40年も前に笠ヶ岳に登頂した地元宗猷寺南裔(なんねい)禅師の書。

 

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南裔は江戸まで行って三井親和(しんな)に書と篆刻を学んだ、当時の飛騨の書の大家でもある。

 

このほか飛騨の登山史も学べる。

 

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海外登山のコーナーには、飛騨山岳会のささやかな海外登山の足跡が写真で展示してある。

 

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最近は外国人(西洋人)の入館が多い。

 

隠居の年代くらいの人にとっては、青春期に使用したなつかしい登攀道具もあるので、山の帰りなどにぜひお立ち寄りください。

 

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 珍しいロックハーケン

 

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 昭和9年の乗鞍登山 ザイルやピッケル、アイゼンは輸入品

 

資料館の下には井上靖や瀧井孝作などの文学碑がならぶ「文学の小径」があり、飛騨山脈を眺めながら散歩するのもいいでしょう。

 

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 郷土の歌人で飛騨山岳会会員でもあった福田夕咲の歌碑(左)と

  飛騨山岳会創立100周年(2010年)の記念石碑

 

入場料無料 無人 下に民俗村の無料駐車場あり。

 

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 4月16日の乗鞍岳

 

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 4月18日の笠ヶ岳 槍穂高岳

 

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  下呂市萩原町四美のしだれ桜

 

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 臥竜桜も満開に 4月23日

 

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 高山市内も満開

 

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