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妙高三田原山の南斜面を滑る

2020.03.23 Monday

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 三田原山(左のピーク)

 

このところ山行報告の日にちが古くなってきたのでご容赦ください。

 

あちこちで開花情報が聞かれるというのに、この偏屈山惚け老人は、好きな山スキーの歌「昨日は梵珠嶺、今日また阿闍羅・・・」を口ずさみながら、まだ雪があるところを求めて徘徊している。

 

37日、山岳会山スキー仲間のラインで相談の結果、確実に滑れる妙高へ出かけることになり、参加させてもらった。

 

清浄な山なら新型コロナは大丈夫だろうということで。

 

同行は山岳会の50歳代の3名。隠居は2週続けての妙高だ。

 

目的は、昨年も滑った妙高山の外輪山三田原山(2347m)の稜線から南面の滑降。

 

スキー場から2時間ほどで登れ、滑降距離が長い。

 

妙高杉ノ原スキー場のゴンドラは、新型コロナウィルス感染防止対策で乗車人員を4人に制限していた。

 

乗り継いだ第3リフトの終点には、もう山スキーヤーが何組かいて出発準備をしていた。

 

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 入山は自己責任で

 

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去年間隔をあけて通過した雪崩発生の危険がある2ヶ所の谷は、今回雪が安定していて問題なく通過できた。

 

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小さな尾根を越え、ダケカンバのなかの急な斜面をジグザグ登高。

 

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足弱隠居は、このあたりから持病のゼンソクが出て呼吸が苦しくなり、おまけにシールに雪が付着してワックスを塗ったりしているうちに遅れてしまう。

 

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昨年は上部がクラストしていて、外人のツアーガイドがピッケルをふるって斜面を砕いていたが、今年はクトーもなしで通過。

 

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稜線に出て待っていてくれた彼らと合流し、休む間もなく下降の準備をする。

 

いつもの如く、他のパーティが滑る前に斜面へ入ろうという姑息な?考えからだ。

 

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 妙高山

 

木がまばらな広い斜面は、昨年のような腰までのパウダーは無かったものの、少し硬い雪のうえに新雪があって滑り易かった。

 

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子供のように歓声をあげて、雪面に思い思いの弧を描くこの一刻は、まさに値千金。

 

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樹林帯に入るころから雪が腐ってきて、スキーを回すのに力が要った。

 

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 滑ったところを振り返る 奥の白い山から

 

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 すばらしいブナ林を滑る

 

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下部の平地で一休みしてから平らな樹林帯を滑り、道路にでてスキー場最下部まで滑降。

 

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 左の斜面を滑降

 

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長いリフトに乗り、ゲレンデ上部から今朝のゴンドラ乗り場まで一気に滑降して駐車場所へ。

 

久々に長距離を滑ることができ、皆満足。

 

かくして老骨の今シーズンの山スキー行はこれで10回を数えたが、例年のまだ半分以下だ。

 

しかし今年は、あと立山くらいしか滑れないかも知れない。

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旧燕温泉スキー場を歩き、滑る

2020.03.16 Monday

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 旧燕温泉スキー場の対岸にある神奈山(1908m)

 

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花の便りが聞こえてきたというのに、まだスキーの話が続き恐縮です。

 

前夜泊まった妙高山麓の一軒宿「燕ハイランドロッジ」は、ブナ林の中の風情がある古い温泉宿で、アルパインスキークラブの定宿になっている。

 

ロッジの宮澤社長の父君は、このあたりのスキー場開発の草分けで、全日本スキー連盟の初代デモンストレーターだった。

 

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一昨年社長に、隠居が「飛騨のスキー史」を調べていると話したら、知人が書いたものだと言って、『レルヒ―知られざる生涯』(新井博著・道和書院)という本を頂戴した。

 

余談ながら、実はレルヒ少佐と飛騨のスキー史は関係がある。

 

明治44年、高田の連隊へスキー術を伝授したレルヒ少佐は翌年北海道へ渡り、旭川の師団や札幌でも指導を行った。

 

この時札幌農学校(農科大学)に学んでいた高山の造り酒屋のN氏が一本杖スキーを習得し、大正2年母校の斐太中学で滑って見せ、指導したのが飛騨におけるスキーの初伝来というわけだ。

 

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 一本杖スキー(『斐太高校百年史』1986 から)

 

31日はGさんの案内で燕温泉スキー場跡を歩き、滑った。

 

2006年まで、燕温泉の裏山にペアリフト2基を備えたプライベートゲレンデのような小さなスキー場があった。

 

このあたりは積雪量が3mを越え、トップシーズンはパウダースノーが楽しめるので、山スキーを好む中上級者で賑わっていたという。当時のパンフには最大傾斜32度とある。

 

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ロッジの前でスキーを履き、リフト架線跡のような左斜面の林間をトラバースするが、途中木がない雪崩れそうな斜面があり、間隔を空けて通過。

 

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 テレマークの新しい締め具

 

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上部に雪崩止めがある急峻な斜面からボーダーが何人か滑ってきた。赤倉温泉スキー場のトップから下ってきたようだ。

 

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ガスが出ていてスキー場の全容が把握できない。

 

間もなく平らな場所に出て行動を止め、元ゲレンデと思われる開けた少々急な斜面の滑降に移る。

 

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重い新雪の下にボードの硬いシュプールが隠れていてひっかかり、転倒者続出。

 

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道路の上まで滑降し、トンネルの入口の斜面を降りて宿まで歩いた。

 

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ロッジで解散し、帰路関温泉街とそばにある小さなスキーを通ったが、なにやら昭和の雰囲気が残っていて懐かしかった。

 

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旧パインバレースキー場の雪上散歩

2020.03.09 Monday

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 妙高山(  2020.2.29)

 

もう飛騨には雪が無く春めいてきたというのに、この年寄りはまだ長いモノを持ってうろついており、家人に笑われ、呆れられている。

 

229日、31日に「アルパインスキークラブ」の小集会が妙高市であったので、参加させてもらった。

 

新潟県の山に精通しておられるクラブ員Gさんの企画で、初日は旧パインバレースキー場、2日目は旧燕温泉スキー場を歩き、滑ってきた。

 

新潟も雪が少ないので、高齢者が安全に滑れるところをというご配慮のようだった。

 

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 旧パインバレースキー場のゲレンデマップ

 

近年スキー人口の減少で廃業に追い込まれるスキー場が後を絶たないが、飛騨も例外でない。

 

この妙高市にあるパインバレースキー場も、1988年松下興産が総合リゾート開発の一環としてオープンし賑わっていたが、バブル崩壊後アパグループに渡り、2008年スキー場だけが閉鎖された。

 

現在は「アパリゾート上越妙高」としてアパグループがホテル、ゴルフ場、リゾートマンションなどを営業。

 

旧スキー場の下部に車をまわしておいて、ホテルのそばからスキー場のトップへ至る林道(ゲレンデマップのF)の歩行を開始。

 

ラッセルを交代しながら進む。

 

 

 

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この日の参加者は、高年が多い中高年の12名(うち女性が3名)で、皆さん山スキーに並々ならぬ情熱を持っておられる方ばかり。

 

隠居と同年、年上の方もおられ、励みにさせてもらっている。

 

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 カモシカパーティのラッセル痕

 

途中から妙高山の全容が見え出し、上越市のむこうに日本海が広がっていた。

 

普段山の中に住んでいるので、こうして海が見える山に登ると心が浮き立つ。

 

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2時間半ほどでまだ建物などが残っているスキー場のトップに着き、あと傾斜の緩い広いゲレンデ(ゲレンデマップのECA)を滑降した。

 

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もうパウダーは無かったが、早春の日を浴び、妙高山や海を眺めながらゆるゆると下った。

 

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このコースもやがて山に還るのだろう。

 

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帰路通過した集落には古い民家が残っていた。

 

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このあたりは名にし負う豪雪地帯で、例年より少ないとは言え田畑はまだ真っ白。

 

飛騨とはちがう雪さびた景色の広がりのむこうに、妙高山が聳えていた。

 

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この日は燕温泉の宿に泊まって懇親を行った。

 

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猪臥山(畦畑ルート)

2020.03.02 Monday

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 猪臥山(右のピーク)と北西尾根

 

このところ滑降重視の山行が続いているが、たまには心安らぐ昔ながらの山村風景を見ながら、のんびりとした山旅的スキーをと思い、畦畑集落から猪臥山(1,519m)へ行くことに。

 

この猪臥(いぶせ・いのぶせ・いぶし)山は、昔から飛騨の岳人に親しまれてきた山スキーの山で、「飛騨の展望台」といわれるくらい飛騨山脈や白山連峰など360度の眺望がすばらしい。

 

近年古川町と東海北陸自動車道清見インタ―を結ぶ県道のトンネルが開通し、南面の彦谷から短時間で入れるようになって今や通年メインルートになっているが、クラシックルートは、畦畑集落から小鳥峠経由で北西尾根をたどる。

 

高度成長期にこの北西尾根を削って頂上直下まで林道が敷設され、名山の価値を台無しにしてしまったが、冬期間だけは昔の姿を取り戻す。

 

北西尾根のきれいな雪稜(トップの写真)を遠望しているとなぜか無性に滑りたくなり、眺望が得られそうな日を選んで年に一度は訪れている。

 

今年は雪が少ないので例年より早く行かないと県道の雪が切れてしまうと思い、24日の前日に晴天の予報を確認して出かけた。

 

昨年も雪が少なかったので225日に登っている。

 

古川の町はまったく雪が無かったが、畦畑峠を越えて集落までくるとまだ結構あり、幸い集落末端から小鳥峠を越える県道は埋まっていた。

 

現在では車で簡単に行ける畦畑集落は、その昔分校があったくらいの僻地で、今もそのたたずまいを残している。

 

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 畦畑集落

 

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集落最奥の登山口で、やはり頂上を目指すという古川在住の山スキー仲間Oさんに会あう。

 

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県道に車のワダチがあったので四輪駆動車の自分だけ乗り入れてみたが、すぐ雪が深くなり、途中に駐車。

 

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途中で若いOさんが追い抜いていった。

 

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 小鳥峠

 

小鳥峠(1,119m)の祠に参拝してから左の林道に入る。

 

ここにおられる石仏は、地蔵様でなく阿弥陀如来様。

 

これは、峠の向こうの旧清見村一帯が浄土真宗王国だからだと思われる。

 

峠の西側は緩い地形で現在牧場になっているが、戦後小鳥山と云う20軒ほどの開拓集落があり、ここにも分校があったという。

 

昭和40年代になって皆古川の町などへ降りられ、廃村になった。

 

自動車道がついたとたん、山奥の村が過疎や廃村になるという皮肉な現象はここだけでない。

 

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 小鳥峠からの白山連峰別山

 

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昨日のものと思われるスノーモービルの跡が、隠居の駐車場所から峠を経て猪臥林道の途中までついていたのでラッセルは助かった。

 

そこから先は昨日の積雪があり、少々のラッセルをしながらシール歩行。

 

標高1200mの北西尾根に出ると飛騨山脈が広がり、剣岳から乗鞍岳まで望むことができた。

 

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 剣岳  薬師岳  北ノ俣岳

 

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  頂上

 

頂上へは雪が多い時は林道をはずれて右の尾根を歩くのだが、ヤブが出ていたので頂上直下まで林道を忠実に辿った。

 

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途中からOさんと交代で進むが、足弱鈍足の隠居は若い彼に負うところが多かった。

 

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 白木峰

 

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 金剛堂山

 

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 白山

 

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 金剛堂山  白木峰  手前は尾崎山

 

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頂上直下の鳥居も例年はくぐれないほどの積雪量があるのだが、今年はご覧のとおり。

 

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いつもは屋根近くまで埋まっている頂上の祠もまったく雪がなかった。

 

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標識がほとんど露出している頂上には、彦谷から登ってきた人が何人もいた。

 

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 彦谷からきたワンちゃん アイゼン代わりの爪が出るスパッツを付けていた

 

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 飛騨山脈が一望

 

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 笠ヶ岳 穂高岳 乗鞍岳

 

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 御嶽山

 

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 白山

 

眺望を楽しんだ後頂上から往路を滑降。

 

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すぐにスノーモービルが3台登ってきた。

 

楽しみにしていた林道のパウダーが荒らされ、おまけに静寂を破るすさまじいエンジン音に閉口。

 

山は登山者だけのものでないが、せめて頂上に近づくのだけは遠慮してほしいなどと考えながら、林道を快速滑降。

 

下部では県道の雪が融けて部分的に露出しており、今年は今日が最後になるかと思われた。

 

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昔の飛騨を思わせる山村風景のむこうに、白い飛騨山脈があった。

 

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乗鞍岳第3尾根

2020.02.22 Saturday

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相変わらず雪が降らないのでもう板を仕舞おうと思っていたら、18日家の周りに6センチほど積もった。

 

この時期スキーの事しか頭にない惚け老人は、乗鞍までゆけばもう少し多く、翌朝一番ならパウダーが楽しめるのではないかと目論んだ。

 

ところが当日(19日)前からの大事な用事を忘れていて、登り始めたのが11時過ぎ。

 

平日だというのにトレースがあり、ありがたく利用させてもらうが、登りながら意地汚く「彼らに滑降面が荒らされないだろうか」などと心配をする。

 

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 雪が少ない第3尾根の下部

 

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やはり下部は少なく、ヤブが多くて先行者もコース取りに苦労し、途中から徒歩になっていた。

 

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スキーをザックに付けて上部の牧場に出ると多くなり、再び牧場内をシール歩行。

 

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途中で夫婦松まで行ってきたという単独行者が滑降してきた。

 

あと3名くらいは猫岳方面にむかった由。

 

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 朴の木平スキー場の向こうに白山が見え出す

 

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 輝山の尾根も雪がない

 

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 白山

 

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牧場を過ぎて森林帯に入るとまた少なくなり、笹が多く露出していたので途中であきらめて下降に移る。

 

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老スキーヤーは、狙っていた斜面に「加齢なシュプール」を描くことができて悦に入る。

 

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下部はヤブに引っかかることが必至なので右の林道を滑り、途中からヤブの少ない斜面を下る。

 

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かくして短時間ながら白い粉と戯れ、あと朴の木の温泉で老体を労わり、晩酌の時間には盃を持つことができた。

 

シンプルな生活を旨としている隠居業として、今日も豊潤で完璧な一日を過ごすことができたわけで、感謝のほかない。

 

隠居の山スキー、滑降技術が我流で下手なので以前は「ブナ林の彷徨のほうが好み」などと韜晦して、もっぱら春先の滑りやすいザラメ雪を滑っていたが、この年になってから深雪にシュプールをつけて遊ぶのが面白くなり、余生の楽しみになってきた。

 

技術はまったく上達していないので、幅広の板など道具がよくなったことが大きい。

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白木峰

2020.02.13 Thursday

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 金剛堂山から見た白木峰

 

「白い粉中毒老人」の徘徊は続くが、相変わらずの寡雪で、昨晩から雨が降っていて気温も高い。

 

今年は昨年以上に「山スキー渡世難儀の年」になりそうだ。

 

このため、毎年行く飛越国境の白木峰(しらきみね)ならなんとか滑れるのでは、というMさんの計画に参加させてもらった。

 

メンバーは山岳会やそのほかの中高年男女10名。

 

八尾町から大長谷川沿いを遡るが、豪雪地帯のこのあたりも雪が少ない。

 

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それでも昨夜(8日)30僂曚匹旅濱磴あり、除雪車が出動していた。

 

この道は、江戸期飛騨の二ツ屋村から楢峠を越えて八尾から富山へ通じる幹線街道で、二ツ屋に口留番所が置かれていた。

 

今は国道になっているが、道も細く通る車もまれな峠道で、冬期間は閉鎖になる。

 

最奥の杉平集落にある大長谷温泉のまだ除雪中だった駐車場へ。

 

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いつもはすでに登山者の車が何台か停まっているのだが、この日は我々がはじめてだった。

 

閉鎖中の国道を南へ歩き、杉ヶ谷を過ぎてから取り付く。

 

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ヤブが出ていたので道路を辿り、上部で夏道ルートの尾根を辿る。

 

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いつもながら頂上が目的でないので、4時間弱登った標高1200mあたりで登高をやめ、林間の滑降に移る。

 

この地点の積雪量は1.7m。

 

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いつもよりヤブが多かったが、望んでいた腰までの深いパウダーを満喫することができ、皆さん満足。

 

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あと地元の人専用湯治場みたいな小さな温泉で汗を流して帰る。

 

一昨年上までガイドをしてくれた温泉所属のガイド犬=春ちゃん(春に生まれたという当時4歳のメスのシバ犬)は、去年の今頃休暇で家へ帰っていて会えなかったが、その後訃報を伝え聞いた。

 

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 2018年の春ちゃん

 

今回温泉の管理人さんに詳しい話を聞いたら、お産の途中急死したとのこと。

 

かわいそうに子供も亡くなったそうだ。お悔やみを述べた。

 

先頭に立ってラッセルしてくれ、下降も泳ぐようにして下り、随所でわれわれを待っていてくれた在りし日の元気な姿を思い出した。

 

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 2018年の春ちゃん

 

温泉の休憩所に、春ちゃんの子供の頃のかわいい写真が貼ってあった。

 

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大日ヶ岳

2020.02.06 Thursday

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 2月2日朝の大日ヶ岳(1,709m)

 

この冬一番の寒波がきて、今朝の高山は3僂曚匹寮兩磧G鮴鄲爾27僂世修Δ澄

 

今もまだ降っていて、来年のことがわからないスキーキチの年寄りは少しほっとしている。

 

それでも高山の昨日までの降雪量は合計9僂如∧診の合計167僂鯊腓く下回り、昭和28年の観測開始以来最も少ないという。

 

このところ、われわれ「白い粉(パウダースノー)中毒患者グループ?」が好んでいる大日ヶ岳・叺(かます)谷のパウダーにまだありついていなかったため、標高の高い所は降っているだろうと、一縷の望みを持って向かってみた。

 

メンバーは山岳会の8名の老若男女で、うちボーダーが1名。

 

日曜日(2月2日)とあって、高鷲スノーパークは早朝から駐車場に入る車が列をなしていて大賑わいだった。

 

フロントへ登山届を出してゴンドラに乗る。

 

ゲレンデは人工雪によって上部から下部まで一応滑走可にはなっているが、上級コースなどは芝が出て閉鎖になっているし、駐車場付近は積雪ゼロ。

 

ゴンドラ1本で一気に標高1,550mまで運んでもらえるので、年寄りにはありがたい山だ。

 

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頂上までのコースは斜面に灌木が目立ったが、普通に歩けた。

 

この日は、神岡のバックカントリースキークラブのメンバー5名も来ておられた。

 

このクラブは隠居より年上の方が何人かおられ、励みにさせてもらっている。

 

今回のメンバーのうち、元北飛山岳救助隊長のMさんは優に80歳をこえておられるし、また2歳年上のNさんなどは今までテレマークだったが今年からアルパインに転向し、道具一式を新調されたそうだ。

 

先輩方の情熱に脱帽のほかない。

 

 

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途中から遠望できた野伏ヶ岳の上部は白いものの、ダイレクト尾根には灌木が出ていた。

 

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頂上から叺谷を覗くと、残ながら上部まで灌木が露出していて断念。

 

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 叺谷

 

頂上から霊峰白山を遥拝。

 

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いつもは埋まっている方向盤や大日如来像がほとんど露出していた。

 

この大日ヶ岳は、後に白山を開いて有名になった僧泰澄がはじめて登り、ここから白山の飛騨側ルートを偵察したと言われている。

 

泰澄の夢に大日如来が現れ、この頂上に大日如来を祀ってほしいとのお告げがあったそうだ。

 

宇宙そのものを神格化したものが大日如来で、山であう雨や風、森林や谷、滝などはすべて大日如来の語られる真理と言われる。雪もそうなのだろう。

 

まず水後山への斜面を滑ったが、新雪がなく下部は灌木が出ていて早々に引き上げる。

 

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あと天狗山への北西尾根から大日谷の斜面や、蛭ヶ野への北東尾根を途中まで滑降した。

 

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コースは短いながら、ここでは上質な白い粉=パウダースノーを楽しむことができ皆満足。

 

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 天狗山へむかう登山者

 

登り返しては遊んだ。

 

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いつもは叺谷下部まで滑り、スキー場に近い往路へ斜めに登り返して帰るのだが、今回は頂上から往路を忠実に戻り、スキー場を滑降。

 

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 穂高連峰  乗鞍岳

 

帰路荘川の温泉「桜香の湯」に浸かって老骨を延ばしてから帰った。

 

さて、白い粉中毒の徘徊老人は次回どこへ。

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根子岳(信州)

2020.01.30 Thursday

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 根子岳

 

1月末になっても雪が降らず、今年はこのまま春になってしまうかもしれない。

 

それでも26日に山岳会の山スキー研修会が行われ、皆で信州まで足を延ばした。

 

昨年も飛騨は雪が少なく、信州栂池の天狗平まで行ったが、今年は菅平の根子岳2207mへ。

 

参加者は老若男女12名で、うちボーダーが2名。

 

菅平高原の奥ダボスキー場に駐車し、リフトに1回乗ったところが登山口。

 

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頂上までゆるやかな斜面が広がるので、登下降とも隠居のような年寄り、初心者向きだ。

 

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ここも雪が少なく笹が顔を出しているが、それでも滑降には支障がなさそうだ。

 

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メンバーと話をしながら、時々振り返って後立山の眺望を楽しみながら歩いているうち、頂上へ到着。

 

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 昔登った四阿山が見えた

 

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帰路はクラストしているところもなく、まあまあの雪質で、スキー場下部まで快適に滑降。

 

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こういうのびやかな地形の山は飛騨にはないので気分ものびやかになり、遠出の価値があった。

 

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なおこの山は、作家田中澄江氏が書いた『花の百名山』に入っていて、花はウメバチソウ。

 

年を取ったら?訪ねてみたい。
 

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乗鞍岳

2020.01.22 Wednesday

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 白骨温泉から乗鞍高原途中での乗鞍(1月18日)

 

飛騨は相変わらず雪が積もらない。

 

昨日の朝うっすらと白くなっていたが、昼間消えてしまった。

 

里でのあいさつは「雪ゃ降らんでありがたいこっちゃな〜」だが、各地のスキー場では「雪乞い」をしているとテレビが報じていた。

 

昨年も少なかったが、それでも富山県境の白木峰まで行けば結構あってパウダーが楽しめた。今年はここも少ないようだ。

 

来年のことがわからない隠居は、体が動くうち、というより生きているうちになんとか楽しんでおきたいと思っていたら、ありがたいことに若い(と言っても50歳代)岳友のFさんからお誘いがあった。

 

乗鞍の信州側は滑れるとのことだったので、二つ返事で参加させてもらった。

 

メンバーは、50歳代後半の体力抜群の男性F、Mさん、71歳男性Tさんと足弱隠居の4名。

 

いつも書くように、乗鞍岳は剣ヶ峰から飛騨側に派生している千町尾根がいちばんすばらしい山スキーフィールドだと思うが、なにせアプローチが長いのでなかなか入りにくい。

 

このため、スキー場のリフトで標高2000mまで運んでもらえる信州の乗鞍高原から年に1〜2度登ることにしている。

 

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スキー場は全面オープンしており、リフト2基を乗り継いで上部へ。

 

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雪は例年より1〜2mくらい少なく、はじめのうちはヤブが多く出ていたが歩行には支障がなく、滑降時もさほど苦にならなかった。

 

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この日(118日)は気温が高く、風もなく、春山のような感じで、森林限界に出ても薄着のまま登高できた。

 

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頂上からの蚕玉沢も寡雪で、岩が出ていた。Sさんの遭難地点にむかって黙祷。

 

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遅れているTさんとトランシーバーで連絡をとり、隠居は若い2人とトイレ地点まで登った。

 

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ここまでにしようと思ったが、上部の斜面があまりにもおいしそうだったので彼らに励まされ、肩の小屋まで行ってしまった。

 

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肩の小屋はいつも飛騨側からの強風が吹きすさび、気温が低く、昨年の今頃はマイナス10以下でカメラが動かなくなるほどだったが、この日は風も弱く素手でシールを外せたくらいだった。

 

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滑降は上部で部分的に氷結していたが、前夜降った雪が少しあり、予想通りの絶好のコンデション。

 

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 隠居の加齢なシュプール

 

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森林限界で待っていたTさんと合流。

 

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 どこかの山岳会がテント泊で訓練をしていた

 

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 少々の深雪も楽しめた

 

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気温が高い割に雪質もよく、スキー場まで快適に滑降できて皆満足。

 

あとスキー場を滑り、足をすこし捻った人がいたので風呂はやめ、いつもの店でソバを食べてから帰宅。

 

そしていつもの晩酌の時間には盃を手にし、単純なそして豊饒な一日を終えることができた。

 

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大鼠山(おおねずやま・1584m)

2020.01.15 Wednesday

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 岩井谷からの大鼠山

 

11日に今年の干支(えと)の山に登ってきた。

 

その年の干支の山に登る山岳団体があるし、個人でも登っている方がおられるが、隠居はそういうコレクターではなく、たまたま近くにあるのに気づいて登りに行ったもの。

 

飛騨は相変わらず雪が降らず山スキーはお預けのままだが、富山県境に近いこの山なら少しは積雪があり、林道往復ならスキーを使えると目論んだが、結果正解だった。

 

秘境、天空の地、最後の飛騨などといわれる山之村(山野村)にあるこの山は、桑崎山や天蓋山にくらべると地味で知名度は低い。

 

山名の由来は鼠の形をしているからでなく、山中に大きいネズコの木(別名クロベ・ヒノキ科常緑高木)が多かったことからきているらしい。

 

この山の南側にある双六谷沿いには、多くの鼠の精が入っていて動かすと祟るという「鼠石」があるが、この山とは無関係のようだ。

 

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山之村への入口である伊西トンネル手前まではほとんど雪がなかったが、そこを抜けると雪国であった。

 

まことに川端康成の『雪国』の書き出しのようで、とたんに白い世界が広がった。

 

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名にし負う豪雪地も例年よりずいぶん少なく、山吹峠への大規模林道(冬期閉鎖中)も乗り入れができて、森茂北ノ俣林道入口近くまで行くことができた。

 

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牧場前に駐車し、シールをつけて歩行を開始する。

 

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林道には30僂らいの雪があるが、両側は笹が出ているので、忠実に林道を歩くほかない。

 

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 天蓋山

 

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 振り返ると、孤独な老人のラッセル痕跡が・・・

 

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途中でスノーシューをはいたトレランスタイルの若い人が追い付いてきて抜いてゆく。

 

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 金剛堂山              白木峰

 

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 白山

 

林道は昔冬に登った岩井谷コースが俯瞰できるところでいったん少し下るが、やがて平らな地形の分岐に出る。

 

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 岩井谷

 

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 熊棚 このあたりは熊が多いようだ

 

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ここから先へ行くと「深洞(ふかど)湿原」に至る。

 

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分岐にスキーをデポして笹の中を進む。

 

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 北ノ俣岳の稜線

 

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 黒部五郎岳

 

途中で下山してきたトレランの若者とすれ違う。富山からきたとのこと。

 

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最高点からは木の間越に白い薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳が望めた。

 

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 薬師岳 北ノ俣岳

 

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 笠ヶ岳

 

スキーデポ地点へ戻る途中、岐阜からきたというスノーシューの若い人が登ってきた。

 

帰路は林道を車まで快速で滑り下りることができ、スキーができないストレスを少しは解消することができた。

 

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帰路もう一つのコースである岩井谷集落へ入って見た。

 

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今は住む人もなく廃屋だけがある淋しいところになっていて、大鼠山だけがポツンと聳えていた。

 

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